【ヴィラ十二坊】今の中学生が思う介護の世界って?
少し前のお話ですが、湖南市高齢福祉課の職員と、複数の施設と合同で甲西北中学校へ出前職場体験へ行って来ました!!
短い時間ではありましたが、「介護」についてお話と、福祉用具体験&お年寄り疑似体験会を行いました
メディアでも言われている「超高齢化社会」についてわかりやすく説明したり、
介護の事について実際の職員のインタビュー動画を見てもらいながらお話ししたり。
学校の授業では恐らくここまで深堀りした話を聞くことはないでしょう。みんな興味津々で真剣に話を聞いてくださいました⭐
一通り話を聞いてもらった後は、実際に体験してみて感じていただこうという事で、
車椅子、ベッド⇔車椅子の乗り降りに使用する移乗リフトの体験、
そして、お年寄りの世界観を疑似体験してもらいました。
車椅子は街中でもよく目にするので、知っている生徒たちも多かったですが、車椅子に座る人・動かす人、両方体験してもらいました。
実際に乗る事・乗っている人を動かすのは初めてだった様子
みんな楽しんで操作していました
そして移乗リフトについては、初めて目にすることもあり、さらに興味津々!!
まるでブランコのようだ!と宙づりになりながら、乗り心地を体験していただきました。
もちろん先生もお初さん。生徒たちと一緒に乗り心地を体験していただきました
お年寄り疑似体験はしがケアのイベントでもおこなったことがありますが、
麻痺のある利用者様を想定して手足に重りをつけて歩いてみたり、
目が見えなくなってくる・耳が聞こえなくなってくる状態をゴーグルやヘッドホンで再現。
その状態で新聞を読んだり友達に名前を呼んでもらったり、
と様々な疑似体験をしていただきました✨
重りのせいで歩きにくかったり、ヘッドホンをしているため呼ばれても聞こえにくかったり。
不思議な体験に皆さん思い思いに感想を話して下さいました。
出前職場体験後、生徒の皆さんからアンケートをいただきました。
最初は「介護の仕事って大変そう」「女の人にはしんどそう」「おじいちゃんおばあちゃんのお世話をする仕事」「車椅子を押すのって楽しそう」「人助け」
などなど、ふわっとした介護のイメージがありました。
中でもやっぱり「大変そう」「しんどう」の意見は多かったですが、
体験後は「しんどそうなイメージは変わらないけど、楽しさ嬉しさがいっぱいある事が知れた」「お世話じゃなくてサポートする仕事」「全部してあげるじゃなくて、出来ないところをお手伝いする」「お年寄りだけじゃなく障害を持った方のサポートもする」「たくさんお話ししてお年寄りに寄り添う」「車椅子押すだけじゃなく、小さなことにもたくさん気遣わなければいけない」
など、介護のイメージがより具体的になっていました。
特に福祉用具体験・疑似体験会のインパクトは大きかったようで、
「リフト体験をして、これが無かったら腰がむっちゃ痛いと思った」
「車椅子体験の時にありがとうって言ってもらえたのが嬉しかった。感謝されるってこんなに嬉しいことってわかった」
「お年寄り体験をして、お年寄りの気持ちが分かった。自分の考えている事を分かってもらえた時すごく嬉しいし、出来ない時は頼りたくなるって思った。」
「車椅子を押すのって難しい。段差怖かった」
など、体験したことでまるで当事者になったかのような感想がたくさんありました。
中には職場体験で介護施設にいった生徒もいて、
「自分で出来る事は自分でしないとリハビリにならないと思った」
と、より本格的に感じてくれた子もいました。
全体として知らない世界を知る事で見方が変わった、といった意見も多く、
なにより暗いイメージが明るいイメージに変わった意見が多かったのが嬉しかったですね。
文字の量も体験前と後ではかなり違っていました。
子どもたちの意見は特に貴重ですし、私達もこうした機会を頂くことは少ないので、
こうした体験を通じて、介護のイメージがもっと身近なものであることを感じていただけるといいなぁと思いました✨
甲西北中学校の皆さん、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。